
九 観察門
③菩薩の荘厳
1 不動にして応化する徳(不動応化功徳)安楽国は清浄にして、常に無垢の輪を転ず、化仏・菩薩の日、須弥の住持するがごとし。
2 同時に十方に至る徳(一念遍至功徳)無垢荘厳の光、一念および一時に、普く諸仏の会を照らし、もろもろの群生を利益す。
3 諸仏を供養する徳(無余供養功徳)天の楽と花と衣と、妙香等を雨りて供養し、諸仏の功徳を讃ずるに、分別の心あることなし。
4 「三宝なき世界」へはたらく徳(遍至三宝功徳)何等の世界にか、仏法功徳の宝ましまさぬ。我願わくはみな往生して、仏法を示すこと仏のごとくせんと。
十 回向門
我れ論を作り、偈を説きて、願わくは弥陀仏を見たてまつり、普くもろもろの衆生と共に、安楽国に往生せん。