
君がいなくなってから 長い時間(とき)が経ったの?
耳の奥でね まだ呼んでるの
あの日の、あの時の、君の声
何度名前を呼んでみても
返事はないの 風が揺れるだけ
ガラス窓に そっと手を伸ばすけど
触れるのは冷たい 遠い空気だけ
ただ声一つ 聞きたかっただけ
それだけで よかったんだ
君がここにいた証だから
消えちゃうのが 怖いんだよ
アルバムの中の あの笑顔はね
もう二度と 動かないの?
残された文字を なぞる指先
温もりはなくて 少し震えるの
もしもあの時 もっと言えたなら
違う色の未来があったかな?
こころの中に 後悔が積もるの
遅すぎる「ごめんね」は 星になった
ただ声一つ 聞きたかっただけ
それだけで よかったんだ
君がここにいた証だから
消えちゃうのが 怖いんだよ
記憶の輪郭が ぼやけていくの
君の声まで 遠くなるみたいで怖い
このまま 全部消えちゃうの?
わたしだけが ここにいるの?
ただ声一つ もう一度聞かせて
幻でも 構わないから
君という存在の全てが
あの声に 宿っていた気がするの
しずかな部屋に ただ満ちる
君のいない この世界で
それでも探してるの
ちいさな 声の かけらを
消えないで... お願い...
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